写真はいばらまんじゅうです。現在はこの地域の風習としては残っていませんが昔、田植えなど農作業の終わりを祝う「野上り」という行事がありました。田植えが終わるこの季節はサルトリイバラの葉が大きく育つ頃で野上りにこの葉に包んで蒸した饅頭「いばらまんじゅう」を作り一緒に食べて労をねぎらっていました。行事としての野上りはなくなりつつありますがいばらまんじゅうは今も変わらず季節の風物詩です。ごん豆にも4月末ごろからいばらまんじゅうが並びますが人気を博し売り切れごめんなさいが多々の状況です。野を上がった人も、野の仕事をしていない人も、小麦粉や米粉でできた生地に包まれた優しいあんこといばらの葉の野を感じる香りに魅かれちゃうみたいです。